先に結論

大手不動産ポータルの多くは、掲載料や反響(問い合わせ)課金で収益を得るモデルを採用しています。この仕組みは「売れる見込みが高い物件」を前提にしたときに合理的で、老朽化・再建築不可・僻地・残置物ありといった「売れにくい物件」は、費用に見合わないと判断されて後回しにされがちです。これは特定の事業者の姿勢の問題というより、業界の料金モデル自体が生む構造的な結果です。

掲載課金・反響課金モデルの仕組み

不動産ポータルサイトの主な収益モデルは、物件を掲載すること自体に料金がかかる「掲載課金」と、問い合わせが発生したときに料金がかかる「反響課金」に大別されます。どちらの形式でも、不動産会社は「掲載・対応にかけた費用を、成約によって回収できるか」を判断してから物件を扱います。

「売れにくい物件」ほど敬遠される理由

  • 成約までの期間が読みにくく、掲載費用の回収が不確実
  • 権利関係(相続未登記、共有者の有無)を確認する手間がかかる
  • 残置物の量や老朽化の程度など、現地確認のコストが読めない
  • 買主候補が限られ、営業活動の労力に見合わない

つまり、事業者が「売れにくい物件を断る」のは、物件そのものに価値がないからではなく、その物件を扱うために必要な下調べのコストとリスクが、事前に見えないことが大きな理由です。

空き家オーナーのアプローチ

空き家オーナーは、事業者に費用負担を求めず、代わりに「空き家カルテ」という形で、事業者が本来自分で調べる必要がある情報(権利関係、残置物量、価格への柔軟性など)を先に整理して提供します。事業者側の下調べコストを減らすことで、売れにくい物件でも引き受けてもらいやすくする、という考え方です。

この仕組みを使ってみたい場合

空き家カルテを作成すると、事業者が判断しやすい形に物件情報を整理できます。

空き家カルテを作る

参考資料