賃貸
空き家のサブリース(一括借り上げ)、契約前に確認すること
先に結論
サブリース(一括借り上げ)は、空室が出ても一定の家賃が保証される仕組みですが、「家賃保証」は「金額が将来も変わらない」という意味ではありません。2020年施行の賃貸住宅管理業法により、サブリース業者には契約前の重要事項説明と書面交付が義務付けられています。家賃の見直し条件、契約解除の条件、免責期間(保証されない期間)の3点は、説明を受けた場で必ず確認してください。
サブリースの基本的な仕組み
サブリースは、所有者(貸主)がサブリース業者に物件を一括で貸し、サブリース業者がさらに入居者に転貸する仕組みです。所有者は入居者の募集や日常管理をサブリース業者に任せられる一方、受け取る家賃はサブリース業者が入居者から得る家賃より低く設定されるのが一般的です。
賃貸住宅管理業法による規制
家賃保証をめぐるトラブルが社会問題化したことを受け、2020年に「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」が成立し、2021年6月に施行されました。この法律により、サブリース業者(特定転貸事業者)には次のことが義務付けられています。
- 契約締結前に、契約内容の重要事項を書面を交付して説明すること
- 「家賃は将来も確実に保証される」といった、事実と異なる説明や誇大広告を行わないこと
- サブリース業者と組んで勧誘を行う者(勧誘者)も、同様の規制の対象になること
契約前に確認しておきたい項目
- 家賃の見直し(減額改定)はどのような条件・頻度で行われるか
- 免責期間(入居者がいなくても家賃が支払われない期間)が設定されているか
- サブリース業者側からの契約解除条件と、その場合の通知期間
- 修繕・原状回復にかかる費用の負担区分
- 契約期間中に所有者側から解約したい場合の違約金の有無
重要事項説明を受けた際は、その場で契約するのではなく、書面を持ち帰って条件を確認してから判断することをおすすめします。